全国ツアー「FREE ROAD TOUR」のファイナルにして、今年最後のワンマン。今年リリースした「2015年エモーショナル三部作」の楽曲を軸に、最新アルバム曲から初期曲までを数珠つなぎにし、バンドの勢いそのままの壮大なエモーションを爆発させていくような、圧巻の2時間強だった。
テナーの音楽を色でたとえるなら、絶対的に「青」だと思ってきた。しかし最新アルバム『Behind The Scene』を経て、その色は芳醇で味わい深い「マーブル模様」に変わったと筆者なりに捉えていたのだが、そこに新たに「黄金」が加わりつつあることを今夜のライヴで感じた。祈りであり、祝祭であり、風格とも呼べる色。15年以上のキャリアを経て、そういった多彩な色を操るバンドに成長したという事実は、本当に素晴らしい。
MCでは「今日はストレイテナーの大忘年会です!」(ホリエ)と終始ご機嫌だった4人。今回のツアーで自分たちのお客さんには「お一人さん」が多いことに気付いたそうで、「どうせ寂しいクリスマスを過ごすんでしょ?」(ナカヤマ)とフロアに水を向けつつ届けられた”ある楽曲”もまた最高だった。詳しくは後日アップのレポートに書きます。(齋藤美穂)