THE ORAL CIGARETTES、Zepp DiverCityから「リベンジ」のその先へ


2015年7月14日、山中拓也の喉の不調により公演を一時中断、内容を大幅に変更し、何とか最後までやりきったあのワンマンライヴから約半年経って、本日。4人は再びZepp DiverCityのステージに立ち、あの日の続きをスタートさせた。

前半は「リベンジ SET」ということで7月のワンマンで予定されていたセットリストをほぼそのまま再現。序盤こそは向こう見ずに突っ走っている感じも否めなかったが、それもオーラルらしくて憎めなかったりする。4人が鳴らしたその音は、当時のフロアに漂っていた空気さえ切り裂くように鋭く会場を射抜き、堂々と鳴りわたる。「もう大丈夫だ」と実感したのは晴れやかな表情を浮かべるメンバーだけでなく、テンションを上昇させ続けるオーディエンスも同様のことであった。

そして後半は「IXI SET」と称して、明日1/5に発売する2ndフルアルバム『FIXION』の収録曲をいち早く披露。中には「7/14という大切な日がなければこの曲は生まれなかった」と語られた曲もあったが、壮大なスケールのサウンドも、その真ん中に在り続ける歌の切実さも、滑らかな一本道ではなかった「これまで」を経てオーラルが掴んだ「強さ」であろう。リベンジを単なる美談で終わらせなかった、THE ORAL CIGARETTESの「強さ」だ。

その他、ライヴの詳細な様子については後日アップのレポートにて。渾身のやつを書きますので、少々お待ちを。(蜂須賀ちなみ)