2月に『500マイルメートル/マイパルプフィクション』のリリースパーティを行って以来、約3ヶ月ぶりとなるめ組の自主企画を観た。
詰めかけたオーディエンスの熱気で最初からムンムンだったが、繊細な歌心のわりにやたら骨太でスリリングな音のサイダーガール、一期一会のロックに強烈な心意気を混ぜ込んでフロアを跳ねあがらせた感覚ピエロと、2組のゲストが最高の形でリレーする。
それに焚き付けられたような形のめ組。冴えない日々を全力で色づかせようとする菅原達也のメロディ、そしてバンドは高いヴォルテージを保ちながら、菅原の思いをブーストアップしてゆく。相変わらず、音源としては未発表の曲を連発していたが、がっちりとオーディエンスを巻き込む力はやはり本物だ。
結成から1年を待たずフルアルバムを制作し、7月6日にリリースすることが発表された。これで、いよいよ本格的にめ組の楽曲の力が世に伝わることになるだろう。いちリスナーとして、早く聴きたくてしかたがない。(小池宏和)