普段より明らかに多く積まれたアンプ群にメンバーの気合いが表れているのも、8年前と同じ。9mm Parabellum Bullet、万感の日比谷野音ワンマン!
…だったのだが、滝がライブ途中で袖に引っ込んでしまうなど、中盤以降目に見えてコンディションが悪くなってしまう。予報で心配された雨こそ回避できたものの、「俺たちはトラブルの神様に言い寄られてるから…」という卓郎の言葉通り、魂の爆風の如き9mmの音楽を手負いの状態で1曲1曲轟かせていくという、これまで10年観てきた9mmライブの中でもかつてないほどに壮絶なアクトとなった。
とはいえ。この日のステージからも、最新アルバム『Waltz on Life Line』の曲がすでにライブでタフな肉体性を帯びていることは十分に窺えた。ツアーでは完全体の衝撃をぜひ!(高橋智樹)