【速報】「12月24日のドレスコーズ」、特別すぎた。
2016.12.24 20:05
まず、この公演名。
「ライブによってメンバーをくるくると換えてきたドレスコーズ。今度は何を仕掛けてくる気だ?」
とわくわくしながら臨んだが……ぶっ飛んだ。
毛皮のマリーズ時代に行った、アルバム『ティン・パン・アレイ』再現ライブを彷彿とさせる豪華なセット。
管・弦楽器、パーカッションを従え豊潤な音が鳴らされる。
『ティン・パン・アレイ』に触れた時も、“贅沢とユーモア”を初めて聴いた時も、そしてこのライブを観てもやはり感じたのだが、志磨遼平の歌声は本当に豪華なアンサンブルに似合う。
バンドのグルーヴの中でエモーショナルを爆発させるのとは違う、歌う喜びや、鳴らされる音を純粋に楽しむ姿に心が躍った。
そして、「全ての幸せを願って」という言葉とともに最後に演奏されたのは毛皮のマリーズにとって最後の曲といっていいだろう“クリスマス・グリーティング”。
観客ひとりひとりに柔らかな火を灯すように届けられたそれは今日のハイライトに感じた。
「クリスマスくらいは贅沢してもいいでしょう」と志磨は言っていたが、この形態でのライブは定期的に観たい。ぜひ、ぜひ今後も続けて欲しい。
前後するが、この公演では次回のアルバムに入るであろう新曲が2曲披露された。『オーディション』とも“人間ビデオ”とも違うタイトなサウンド。明らかに違うギアが入っている。ドレスコーズの新たな一手に期待が一気に高まった。
なお、ドレスコーズは2016年12月29日(木)のCOUNTDOWN JAPAN 16/17に
和嶋慎治(Gt.人間椅子)、ピエール中野(Dr.凛として時雨)、有島コレスケ(Ba. arko lemming, etc)からなるdresscodes:oで登場。
このメンバーはシングル『人間ビデオ』のレコーディングメンバーだがライブはこれが初。必見です!
そして、志磨遼平に同作についてのインタビューも敢行。こちらもぜひ。(齋藤毅)
ドレスコーズ ダブルタイアップの超強力作『人間ビデオ』を語る
http://ro69.jp/feat/dresscords_201610/page:1