もっとも語彙力を誇るラッパーは?

もっとも語彙力を誇るラッパーは?

著名ラッパー達の語彙力をデータ化した図表が現在話題になっている。
各ラッパーのデビュー作品より、最初に使った35,000ワードを抽出し、そこから言葉の被りを排除して割り出した数字で、各ラッパー(グループ)がどれだけのボキャブラリーを使っているかを計ったということだ。

その結果が下記のサイト。

http://rappers.mdaniels.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com/

それによると、もっとも語彙力を誇るラッパーはアングラ・ヒップホップの雄、AESOP ROCKとのこと。
さらにすごいのはグループとしては6位、さらにGZA、RZA、Ghostface Killah、Raekwon、Method Man、(2軍メンバーの)Killah Priestとメンバーのソロ活動がそれぞれ25位以内にランク・インしたウータン・クラン。
半端ない。
逆に一番語彙力のないと判定されたのがDMX。
ただ、それについても、ボキャブラリーはあくまでラップの1要素でしかなく、生のエネルギーと誠実さに溢れているDMXのラップを過小評価しているわけではない、というような説明が述べられている。

上位にはわりとアングラ界で活躍するラッパーが目立つが、それでもNASやアウトキャスト、ビースティーズにバスタ・ライムズにデ・ラ・ソウルなどがトップにいるのは納得(Redman、Xzibit、そして特にE-40は意外)。
さらにエミネム、ジェイ・Z、パブリック・エナミー、ATCQ、ラキム、KRS-ONEなど、とんでもない方々がわりと平均だったり、カニエ・ウェストやドレイクやリル・ウェインなど、ニューウェイヴな才能たちがボキャブラリーとは関係ないところで戦っているのが伝わってくるのも興味深い。

ちなみにビギーやケンドリック・ラマーは、自身の作品で35,000ワードを発してないことで、今回は除外されているとのこと。(内田亮)
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