と↓で上田が書いていますが、
80sが本当にリヴァイヴァルしているのは間違いないと思います。
ただしそれはメタルやスタジアム・ロックという話ではなく。
ケミカル・ジーンズが流行っていることからも分かるとおり、
一周回って80sカルチャーがファッションになっている現在、
そこにいちばん反応しているのが新人勢だ。
MGMTやメトロノミーですらすでにそうだったが、
今年キそうな連中はおしなべて
ディスコだったりエレ・ポップだったりする。
ちょっと前まで80sリヴァイヴァルというと、
ポスト・パンクからニュー・ウェイヴにかけての、
どっちかというとエッジィなサイドのことを指していた、が、
たとえばリトル・ブーツや、パッション・ピットや、
エンパイア・オブ・ザ・サンや、ユクセクや、
あとヴァージンズあたりを聴いていると、
そっちじゃない、ミもフタもないほうの80sが
ボコボコと音を立てて復活しているのが分かる。
軽薄で、中性的というよりは無性的な、
漂白・解毒されたダンス・ミュージック。
表面的にはギラギラしているのだけれど、
裏にはぽっかりと虚無が口を開けているような。
それがどうしてなのかは、まだ分からない。
けど、
たとえばキラーズが「僕たちは人間なのか、ダンサーなのか」と問うたこと、
ヤー・ヤー・ヤーズが新作で「死ぬまで踊れ」と宣言していること、
とも関係してくることのような気も、しないでもない。
って校了前に書いている場合ではないのだった。(小川)