ジャスティン・ビーバー、東名阪ドーム公演という大きなプレゼントを携え、11月に来日決定! 世界を揺るがす唯一無二の「ジャスティス ワールドツアー」を見逃すな

rockin'on 2022年5月号 中面

ここにきてようやく海外ミュージシャンの来日が少しずつアナウンスされている中、ひとりのスーパースターから「11月にそっちに行く」との知らせが届いた。しかも初のドームツアー!と大きく出たのは、ほかならぬジャスティン・ビーバーである。

2011年に初来日公演にして日本武道館のステージに立ち、13年はさいたまスーパーアリーナ、16年は2夜で5万人を動員した千葉・幕張メッセと、順を追ってハコのサイズアップをしてきた彼だが、さる2月に始まった「ジャスティス ワールドツアー」の一環をなす今回の4度目の来日公演では、東京ドーム2発に加えてバンテリンドーム ナゴヤと京セラドーム大阪を回る予定だ。

もとを正せば、5枚目のアルバム『チェンジズ』に伴うツアーを20年5月にスタートするはずだったジャスティン。その4年前の「パーパス ワールドツアー」は心身両面の疲弊から完遂できず、以来メンタルヘルスの向上に専念し、結婚を経て心機一転して『チェンジズ』で音楽活動に復帰しただけに、コロナ禍に出鼻を挫かれたようなところもあった。

その後、思いがけなく生まれたエキストラタイムを活用して制作したのが最新作『ジャスティス』であり、リスケを繰り返した末に実現した「ジャスティス ワールドツアー」にひと方ならぬ気合いが入っていることは想像に難くないし、全キャリアで最も安定した、意欲的なジャスティンを目撃できるのではないかと思う。

ちなみに、来日時には変わる可能性もあるが、計24曲のセットリストを見ると『ジャスティス』の収録曲の大半が網羅され、そこに“ベイビー”を始めとする代表曲を潔く絞り込んでプラスしており、今の自分を見せたいという想いが窺えるというもの。

また、現時点で110公演余りが決定している本ツアーで注目を集めているのは、“Justice In Action”なるキャンペーン。気候変動や人種差別といった問題への関心を喚起して行動を促すべく、様々な団体の協力を得て、全公演地でファンにアピールしているのだという。この様な社会的な使命感の表れも、今の彼ならでは、だ。(新谷洋子)



ジャスティン・ビーバーの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。


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