ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』、80sポップ黄金時代を冷めた炎で焼き尽くす。その赤裸々なドキュメント

ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』、80sポップ黄金時代を冷めた炎で焼き尽くす。その赤裸々なドキュメント - rockin'on 2023年2月号 中面rockin'on 2023年2月号 中面

現在発売中のロッキング・オン2月号では、ニルヴァーナのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「カネ儲け主義の奴らを否定したって時間の無駄。
利用しなきゃダメなんだよ、あいつらが俺たちを食い物にするように。
自分の世界をより重要に見せるために、選択肢を狭めていったところで、意味なんかない」(カート)


シアトルの人々が、何か取り返しのつかない状況に突入したことを悟ったのは、1991年のハロウィーンの夜だった。会場は定員2000人のパラマウント・シアターで、その晩のスターは、この街を地球上で最もアツい音楽の中心地へと押し上げた立役者たる、ふた組のバンドである。

思慮深くカリスマ性十分なパンクロッカー、マーク・アームをリーダーに、数々の薄汚くいかがわしい名曲を武器にしたマッドハニーは、シアトルを震源地として勃興したグランジ革命の先駆者だった。彼らのセカンドアルバム『エヴリ・グッド・ボーイ・ディザーヴズ・ファッジ』はその数ヶ月前に地元のレーベル、サブ・ポップからリリースされたばかりだったが、その刻印こそがシアトル生まれのユニークなサウンドの礎であり、またこの晩のもうひと組のメインアクトを育んだ後ろ盾だった。

ニルヴァーナのセカンドアルバム『ネヴァーマインド』は、前述のマッドハニーのレコードから2ヶ月後の9月24日にデヴィッド・ゲフィンのDGCレーベルからリリースされた。

両バンドともほぼ同時期にアルバムプロモーションのため6週間の全米ツアーの日程が組まれていたこともあり、彼らはツアー終盤の10月29日にポートランドのフォックス・シアターと、その2日後のパラマウント・シアターでの2日間、ジョイントライブを行なうことを決めたのだった。
(以下、本誌記事へ続く)



ニルヴァーナの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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