現在発売中のロッキング・オン3月号では、イギー・ポップのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「最初“アイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグ”をやると、オーディエンスはドン引きしてた。
しばらく経つと、ノリノリになるところまできた。
そして今、みんな歌詞をすべて覚えてる。マジで素晴らしいことだ」
イギー・ポップには、繰り返し見る悪夢がある。「ひとりきりなんだ」と夢の状況を彼は説明する。「裸足で、体は汚れていることが多い。ポケットには1、2ドルと小銭があるだけ。どこかの見慣れない街にいて、あたりにはまったく人がいない。どこか雨風をしのげる場所に入ろうとしても、どのドアにもノブがないんだよ」
こうした悪夢の別バージョンでは、ある老人の住む家に閉じ込められている。一文なしで頭も衰え、ぼろぼろのガウンを着たこの老人は、一日中何もせずにじっと座って過ごし、誰かが訪ねてくるのを待ちわびている。
「こっちの夢は今でも見るね」と、イギーは乾いた声でクスクス笑う。
「この業界で、そういうのをイヤっていうほど見てきたから。ある日突然、とてつもないカネを手にして、何もかも自分の思い通りになると思い込む。で、そこからあっと言う間に転落してしまうんだ。俺だって今まで、相当の危ない橋を渡ってきたしね」
心理学者なら、彼が見る悪夢の数々は、文字通りギリギリを生き延びてきた、トラウマになるような体験が引き起こしたものだと分析するだろう。だが幸い、今朝、夢から覚めたイギーがいる場所は、マイアミの少し北にある町、エル・ポータルの、生い茂る木々の間にこぢんまりとたたずむ、この世の楽園のような邸宅だ。
(以下、本誌記事へ続く)
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