2000年生まれの「Z世代ド真ん中」なのに、「90sオルタナロック感」満載のデビュー盤『フェイク・イット・フラワーズ』で一躍注目され、新食感ならぬ「新音感」ベッドルームポップ界隈のニューヒロインとして、日本でもすっかり人気者のビーバドゥービー。
22年に2ndアルバム『ビートピア』発表後も精力的に活動を続け、昨年はクレイロやレイヴェイとのコラボも話題を呼んだ一方、テイラー・スウィフトの全米ツアーではオープニングアクトに大抜擢(Z世代のシンガーソングライターにとって最高の登竜門、ですね)。そんな彼女の3rdアルバムがいよいよリリース決定! タイトルは『ディス・イズ・ハウ・トゥモロー・ムーヴス』。
発売日は8月16日が予定されている。今作の最大のサプライズは、もちろん何と言っても、新たな共同プロデューサーとしてリック・ルービンを迎えて、レコーディングもLAのシャングリ・ラ・スタジオで行われたこと——そう、コピペのうっかりミスではなく、印刷の誤植でもなく、本当にあの「リック・ルービン」だ。
ビースティ・ボーイズからレッチリ、スレイヤーからザ・ストロークスにアデルまで、数々の名盤を陰で支えてきたルービンのプロデュース術は、流行のサウンドに便乗するのではなく、むしろ真逆で、そのアーティストの音楽性の最も「コアな本質」を掘り当てて、ムキ出しにしていくという、ある種「セラピー」的な戦術。ビーバドゥービー自身が「誰かを責めてばかりいた昔の自分から成長し、過ちを認めること。大人になること」をテーマにしたと語る今回の新作に、正にドンズバな人選なのだ。
リリース情報の解禁を受け、現在は1stシングル“テイク・ア・バイト”の音源&MVが絶賛公開中。これまでの主戦場だったベッドルームを飛び出し、24歳の等身大の自分と向き合ったビーバドゥービーの「決意表明」とも受け取れる同曲を聴けば、アルバムへの期待は高まるばかり——てか、ひょっとしてこれ、ビーバドゥービー版『カリフォルニケイション』爆誕の予感?! すべての答え合わせは、8月16日に! (内瀬戸久司)
ビーバドゥービーの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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