今年を代表するアルバム確定。

リスニングのあいだは至福の時間だった。

ファースト・シングル“Power”
http://www.youtube.com/watch?v=L53gjP-TtGE

セカンド・シングル“Runnaway”
http://www.youtube.com/watch?v=Bm5iA4Zupek

この２曲からも窺い知れる通り、前作『808s & Heartbreak』のエレクトロ路線から、王道路線に戻ってきたカニエだが、全13曲中、ほとんどの曲がシングルカットできてしまうんではないか？という驚異的なクオリティ。

しかも、どの曲もそうしたキャッチーさを念頭において作られたわけではなく、必然をもって作っていったら結果としてそうなってしまったとでもいうべき異常な音の説得力がある。では、その必然とは何なのか？ そこがポイントで、それが彼に『Runnaway』という映画までを作らせてしまったという事実が浮かび上がってくる。

今回、我らがロック畑から参加し、話題になっているBon Iverも大活躍。
先日のあまりにも素晴らしかったVolcano Choirの来日公演も拝見させてもらったが、ポスト・ロックの中で彼の声を響かせることになったVolcano Choirをはじめ、異種格闘技戦の場でも（もしかしたら、だからこそかもしれない）彼の声は鮮烈に響く。

日本は、上のジャケットでリリースされる。(古川)