マイブラの余韻がいまだに……

マイブラの余韻がいまだに……

いまだにマイブラのライヴの体感が体から抜けない(さすがに耳鳴りはやんだけど)。

木曜日と日曜日に行ったのだが、関係者エリアでノートを取りながら観た木曜日とは違い、日曜日は客席、しかも左側のスピーカーの真正面という恐れ知らずの場所で観たためか、またもや驚きの体験となった。
セットリストは同じ。
”You Made Me Realize”の轟音も同じく18分(松村によると金曜日は16分だったらしい)。
すべては予想どおりだったはずなのに、驚くのだ。

まずなによりもフロアにいるとあのノイズが音としてだけではなく、振動として下から襲ってくるから恐ろしい。
友達は「絞め殺されているような感覚だった」と言っていたが、まさにそれぐらいの恐怖体験で、20分そこそこで終わることを頭では認識できていても、体はそう反応せずに、変な汗がずっとタラタラ流れてきた。

さらに思っていた以上に“バンド感”が強かったことに感銘。
どうしてもマイブラと言えば"孤高の天才”ことケヴィン・シールズのプロジェクトというニュアンスが強いが、ビリンダもデビーもコルムもステージ上の存在感はとてつもない。
特にあの構築された音響世界におけるコルムのパンチ効いたパンク・ドラムは不可欠。
彼のことを見て笑う場面があったが、ケヴィンもあの破壊力にはかなり救われるものがあるんじゃないか。
時代を経て再活動したバンドを観て、メンバーのバラバラ感に失望することはたまにあるが、今回のマイブラの一体感は素晴らしかった(そういえば、金曜日のライヴでも、2回やり直した”new you”のうち1回は、ビリンダが失敗を自己申告したからだったし、別にケヴィンだけではないのだ)。

そして、これは昨年、リマスター盤が出たときも思っけど、やっぱりサウンドの“今感”が半端ない。
彼らがいなかった空白の20年間はなにもなかった、とふと思ってしまうほど、20年前に完成された楽曲の数々は、あの場所で必然的に鳴り響いていた。
それはもはや“普遍的なサウンド”とかそういうレベルのものではなく、まさに今鳴らされるべくして鳴らされた音でしかなかった。すごすぎる。

基本、ライヴのあとに携帯でチョロっと書いた感想しかアップしてなかったので、もうちょっと具体的な内容をと思って書かせてもらいました。
とはいえ、3月1日発売のロッキング・オンにロング・レポートを掲載するので、そちらのほうも読んでいただければ、と思います!

ちなみに写真は勢いで買ったTシャツ。
このデザインはいかに?(内田亮)
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