近くて遠いビョーク

近くて遠いビョーク

先ほど始まっただろう、「Bjork Biophilia Tokyo」第2弾。
自分は一足先に7月31日の公演を観た。

最先端のテクノロジーを使って、これまでなかなか触れることのなかった人間のもっとも原始的な感性にを触発する、というコンセプトのこのライヴ・エクスペリエンス。
なかなか”未知”と遭遇することのない現代社会の中、ホントに刺激的な体験だった。
見たことないどころか、どういう仕組みで鳴っているのかが最後までよくわからなかったような楽器にあわせてビョークが歌い上げる『バイオフィリア』の曲の数々は、アルバム同様にもはやポップ・ミュージックの範疇にはない。
とはいえ、超越したそんな彼女の表現を、これまでになく身近に触れ合えられるのがこのライヴの醍醐味。
言うまでもなく、そこから生まれる感覚は極めて不思議なもの。
ライヴ終盤、誕生日の近いメンバーが何人かいるということで、会場全員で”ハッピーバースデー”を歌ったのだが、前衛的なムードが漂う中、誰にとっても身近なこの曲を全員で共有したその瞬間は特にシュールだった。(内田亮)
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