映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』、ご覧になりましたか ?

映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』、ご覧になりましたか ?

先週、公開された『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』はご覧になりましたか?
東京に関しては、すべてのチケットがソールドアウト、今日明日もTOHOシネマズ六本木ヒルズで上映されるのだが、これも既にソールドアウト。
めちゃくちゃ盛り上がっています。
そりゃあそうだ、この映画、ファンとして観ないわけにはいかない。

この映画、やっぱり最大の特徴はローゼズのスーパーファンであるイギリスの気鋭監督、シェーン・メドウズが思い切りファン目線で撮っていることだろう。
自分がファンであることを隠さず、しかも自ら堂々と映画に登場しては、リハーサル・スタジオでセットリストを探しては大はしゃぎしたり、実は全盛期のローゼズのライヴを観れてないって痛々しい告白をしていたりしている。
それ故にこれは、バンドのヒストリーや栄光を客観的に追いかけたドキュメンタリーではないので、お勉強的な作品を期待した人にとっては消化不良かもしれない。
でも逆に白黒とカラーのショットを絶妙に織り交ぜながら、再結成後のローゼズをばっちりとらえたこの作品は、ローゼズの愛しい本質を完璧にとらえていて、それがとにかくたまらない。
メンバーたちのさりげない絡みを観ていてどんだけ心が動かされるか。
解散までの貴重映像も泣けるが、やはりバンドの今の幸福がとらえられたこの作品は、たとえ全盛期を知らなかったとしても、この時間をバンドと共に過ごせているのがいかに素敵なことかをたっぷり教えてくれる。

今回、再結成してからメンバーは正式にインタヴューに答えてない(はい、本誌も何度もオファーしています)。
この映画でも、新規の語り下ろしはない(もちろんメンバーが登場してはペラペラ話したりするシーンはあるが)。
それでも、ストーン・ローゼズがなぜ奇跡の復活を遂げたのか、そしてそれがいかに特別なことなのかはこの映画を観ればすぐにわかだろう。
まあ、そういう意味ではフジの公演やソニックマニア/サマーソニック公演と同じ。
復活後の彼らを生で観て、その復活を否定するファンなんかはひとりもいない。
この映画は、そんな今のローゼズを嬉しいほど肯定してくれる一本である。

で、今日明日はソールドアウトしているけど、これから年末にかけても全国で上映されるので、絶対に見逃さないように。
http://www.tsrmos.com/theater/index.html
特にヒートン・パークを含むライヴ映像はビッグ・スクリーンで観ることを強くお勧めします。
昨年のフジ・ロック公演の映像もチョロっと出てくるし。

こちらでトレイラーをご覧になれます。
http://www.tsrmos.com/

自分も劇場に行かなければ。(内田亮)
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