憶えている方も多いと思うが、二階氏は先日の衆院憲法審査会で、自民党推薦の憲法学者が「憲法違反」と指摘したとき「こういう人を呼んでくるのが間違いだ」と発言した人である。
きっと自分に都合のいい発言なら「憲法学者の先生の尊いお言葉なので大切にしたい」と言いそうだ。
安倍総理もよく「絶対に」とか「完全に」という表現を使う。「原発は絶対に安全」「安保法案は完全に合憲」という感じだ。
普通に「安全」や「合憲」と言わず「絶対に」とか「完全に」という表現を使うのは何故か?
僕は、たちの悪い投資のセールスマンが「絶対に儲かります」とか「完全に元金は保障されます」とか言うのに似ている気がする。つまり嘘ということだ。
安倍政権周辺の政治家の言葉は、とても荒れている。それが、確信犯的なのが怖い。根底に「何を言っても自民党は選挙に勝つんだから」という開き直りがある。宮崎駿さんは安倍総理を愚劣と言ったが、自分たちが頼んで参考人になってもらった相手を「こういう人」呼ばわりし「呼んだのが間違いだ」などと言うのも、本当に愚劣だと思う。
そういう人だから「(支持率)はまた逆転する」という発言が出てくるのだ。
今朝の朝日新聞。
最終的には有権者の行動が問われている。
二階氏は何故、普通に「税金」と言わずに「尊い税金」と言ったのか?「尊い」という言葉が、とても安くなったように感じ嫌な気持ちになったのは、僕だけだろうか?
2015.07.16 22:49