SIGHTは年に1回、「ブック・オブ・ザ・イヤー」特集をやっています

SIGHTは年に1回、「ブック・オブ・ザ・イヤー」特集をやっています

毎年12月下旬に出しているSIGHTの冬号では、「ブック・オブ・ザ・イヤー」
特集を行っています。
ただ、ランキングを決めたりするのではなく、「文芸・評論編」
「エンタメ編」「ベストセラー編」の3部門に分けて、
それぞれをSIGHTレギュラー陣が選書して、語り合う、
もしくは綴る、という構成です。
「文芸・評論編」は、高橋源一郎と斎藤美奈子。
「エンタメ編」は、北上次郎と大森望の「読むのが怖い!」コンビ。
「ベストセラー編」は、小田嶋隆が執筆(ただし「いい本を選ぶ」
のではなく、
「よかろうがよくなかろうが売れた本を選ぶ」的な感じです)。
その対談、いずれも今月末に行うので、現在、その皆様とメールの
やりとりをしながら、選書をしている最中です。

その選書をやっていて、ふと「そういえば、今年の文学賞の各賞って
どんな感じだったっけ?」と思ったので(なんでかというと、
選者の皆様も私も、あんまりそういうことを気にせずに
選書しているからです)、ちょっと調べて書き出してみました。
こんな感じでした。これが全部ではありませんが。

第146回(平成23年度下半期)芥川賞 円城塔『道化師の蝶』(講談社)
田中慎弥『共喰い』(集英社)
第147回芥川賞(平成24年度上半期) 鹿島田真希『冥土めぐり』(河出書房新社)
第147回直木賞(平成24年度上半期) 辻村深月『鍵のない夢を見る』(文藝春秋)
第25回山本周五郎賞 原田マハ『楽園のカンヴァス』(新潮社)
第49回文藝賞 谷川直子『おしかくさま』(河出書房新社)
第46回吉川英治文学賞 夢枕獏『大江戸釣客伝』(講談社) ※昨年の泉鏡花賞も受賞
第25回三島由紀夫賞 青木淳悟『私のいない高校』(講談社)
第48回谷崎潤一郎賞 高橋源一郎『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)

『鍵のない夢を見る』は、今出ているSIGHT53号の、『楽園のカンヴァス』は
その1号前の52号の、北上大森対談で触れています。
『私のいない高校』は、1年前の「ブック・オブ・ザ・イヤー」
文芸・評論編で、取り上げた本です。
あと、前にも書きましたが、「ブック・オブ・ザ・イヤー」の
選者が受賞者、という賞も、今年はありました。

だからなんだ。と言われると、いいえなんでもありません、としか
言いようがないんですが、せっかく調べたので、書いてみた次第でした。

SIGHTの「ブック・オブ・ザ・イヤー」、本好きの皆様に毎年大好評です。
なお、昨年は上の写真の号。詳しくはこちら。ぜひ。http://ro69.jp/product/magazine/detail/61241

(兵庫慎司)
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