ロック・クラブの老舗、新宿ローリングストーンが42年の歴史を閉じます

ロック・クラブの老舗、新宿ローリングストーンが42年の歴史を閉じます
新宿ローリングストーンの閉店が決まりました。
ここを見ているみなさんのほとんどが「なにそれ?知らない」だとは思いますが、
日本のロックDJ文化に大きな貢献をしてきた店です。
僕は10代の頃にここで働いていました。
そういう縁もあって閉店に向けての文章を依頼されて書いたので、
ここにも掲載させてください。




新宿ローリング・ストーンが一旦閉店するという。 これがどれほど大きな出来事か分かる人はいったい何人ぐらいいるのだろう。 70年代の東京のロック・カルチャーの渦中にあった「ロック喫茶時代」のストーン、 80年代のNWOHM、そしてジャパメタ最前線の「ハードロック時代」のストーン、 90年代のブリット・ポップ、グランジが爆音で鳴っていた「ロック・クラブ時代」のストーン、 そして2000年代以降のオール・ミクスチャーの「ダンス・ロック時代」のストーン―――。 ロックの変遷と歩みを共にしながら、でも常に「ロックと夜遊びを愛する若者たち」のためにいつだって新宿にあり続けてくれていたストーン。 それぞれのDJたちの選曲を楽しみながらも、気さくにお客さんのリクエストに応えながらフロアを熱くし続けてきたストーン。 どの街のどの店で飲んでても、最後は新宿のストーンに行けば仲間がいて朝まで爆音でロックを浴びることができた。 僕は10代の頃に従業員として、DJとしてストーンで働いていた。 もう30年以上も前の事だ。 それから辞めてロッキング・オンに入ってからも、欠かさずに遊びに来続けた。 何度も何度も、僕はストーンで最高に幸せな瞬間を味わった。 そして、音楽だけで人が最高に幸せになる瞬間を何度も何度も見てきた。 それがあるから、僕は今でもロックを信じてロックについて書いたり語ったりし続けることができる。 でも、ついにストーンがなくなってしまう。 運命には逆らえない? そんなわけないだろう。ロックは運命に逆らうための音楽だ。 ストーンは必ず再び始まると僕は信じている。 「LAST DAYS」と銘打たれた4ヶ月間の祭りを、とりあえずはいつもの感じで最高に楽しもう!
ロッキング・オン/JAPAN編集長 山崎洋一郎



ちなみに働いてた10代の頃の僕。
ただのバカ。
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