洋楽・新世代ロックバンドを大特集しました

洋楽・新世代ロックバンドを大特集しました
ウルフ・アリスの新作が素晴らしい。
これほど手放しでロック・アルバムとして絶賛できる作品は実に久しぶりだ。
というか、照れたり誤魔化したりせずに真顔で「ロック・アルバム」と呼べるアルバムって本当に久しぶりである。
「ロック・アルバム」なんて言葉自体、久しぶりに使うもんな。

 
言うまでもなく00年代後半にも10年代にもたくさんロック・バンドのロック・アルバムあった。
でも、それらのほとんど全ては「ロックを表現する」というスタンスだった。
つまりロックであることが目的化されていたのだ。
そうしたバンドの宿命として、目的に近づけば近づくほどロックの本質から遠ざかってしまう。
今日において、多くのロック・バンドはそういうものでしかなくなってしまっていた。

 
ウルフ・アリスには自然発生的なロックの「揺れ」がある。
ロックという記号で闘うのではなく、自由であるための音としてロックを放つ、そういうピュアな初期衝動を感じる。
アルバム全編から、そんなアナーキーな力が溢れ出ている。

 
そして彼ら以外にも、今年のフジロック・サマソニでも、やはり新しい世代のロックに変化が起きているのを感じた。

それを今月号のロッキング・オンで「新世代ロック・バンド特集」として形にしてみた。
チェックしてみてください。(山崎洋一郎)
洋楽・新世代ロックバンドを大特集しました
洋楽・新世代ロックバンドを大特集しました
表紙はニューアルバムをリリースするリアム・ギャラガーの最新インタビュー。
ノエル・ギャラガー、ベック、そしてリンキン・パークのチェスター・ベニントンの「2万字インタビュー」再録もあります。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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