去年、解散を発表したチャットモンチー。
どんなバンドの解散も悲しくて寂しいものだけど、チャットモンチーの解散には、正に心にポッカリと穴が空くような(その穴の大きさは世代や人によって違うと思うが)喪失感を感じてしまう。
なぜなら、彼女たちがデビューした2004年からの数年間、音楽シーンにガールズバンドがほとんどいなかった中でチャットモンチーは誰からも注目されていたし、バンドを志す少女たちはチャットモンチーに憧れてこぞってコピーしていたし、フェスのメインステージに立った3人にはみんな拍手を惜しまなかったし、えっちゃんの一挙手一投足には「かわいい」という歓声が飛び交っていたし、それと同時に数多くのアーティスト、ライターや音楽評論家からも非常に高く評価されて、なんだかんだで誰からも愛されていたバンドだからだ。
ドラムの久美子が脱退した時、残った2人がドラムを叩いて乗り越えたバンド。
その後、サポートを加えた男陣、乙女団の2編成になったバンド。
そしてこのラスト・アルバム『誕生』ではコンピュータでの打ち込み主体の2人だけになったバンド。
いつも、バンドの危機を予想もしない形で乗り越え、いつもポジティブでクリエイティブな答を音楽とともに提示してきたチャットモンチー。
じゃあ「解散」とは彼女たちにとってどんな答なのか。
何も隠さず、2人はすべてを語ってくれた。
あす発売(5月30日)のロッキング・オン・ジャパンに載ります。
撮影・太田好治
チャットモンチーの2人が「これまで」と「完結」のすべてを語ってくれた
2018.05.29 18:53