「次のアジカンのアルバムはパワーポップになる」とずっと前から後藤正文は明言していたにもかかわらず、この先行シングル「ボーイズ&ガールズ」はむしろアジカン・シングル史上最もスローな曲である。これいかに?
この曲をシングルにした理由はこの曲をシングルにした事自体にある、と言うと禅問答みたいだが、そういうことである。
この曲をシングルとして放つということに今のアジカンがアジカンである意味がある。
つまり、自由、意志、純粋さ、そして自信がこの曲には込められている。
それだけでこの曲はできている。
それができるアジカンであるということを、高らかに宣言している。
そしてそんな「意味」とは別に、この曲はアジカン史上屈指の名曲であり、名演であり、名レコーディングである。
このシングルを経て、きっと彼らはものすごく痛快なパワーポップ・アルバムを作ってくるはずだと僕は思う。
次号JAPAN、ゴッチのインタビューを楽しみにしててください。
アジカンのニューシングル「ボーイズ&ガールズ」は画期的。その理由を後藤正文と語り合った
2018.08.09 22:29