2019年秋冬ツアー、2日目にあたる初の日比谷野音。
開演前には雨もほぼ上がって、完璧。
King Gnuのライブはライブハウスでも圧倒的だが、野外だと他のバンドとの差というか違いがよりハッキリする。
ちゃんとロックが鳴ってるのだ。
しかも、ベースだけでバンド1コ分ぐらいの、ドラムだけでバンド1コ分ぐらいのパワーとグルーヴを叩き出し、ギターだけでバンド1コ分ぐらいの、ピアノだけでバンド1コ分ぐらいのアンサンブルを響かせるわけで、
結局そこら辺のJ-ROCKバンドが5、6コ束になっても到達し得ない音が鳴っているわけである。
それだけで僕なんか仕事を忘れるぐらい満足で、2時間弱があっという間だった。
そしてその上さらに、生き物のように感情と肉体を持った熱いメロディーと、時代の空気を描いた上でその絵を引き裂く鋭いサウンド・コンセプトを贅沢に振り回すわけで、
ああ、バンドというフォーマットを生き返らせてくれて、甦らせてくれて、ありがとうKing Gnu、
という気持ちすら湧き上がってくる令和元年の野音の夜なのであった。
これからツアーは続くのでネタはばらせないので、ツアー序盤戦の感想はこんな感じだ。(山崎洋一郎)
King Gnuの日比谷野音ライブを観た
2019.10.23 19:13