The 1975の来日公演を東京ガーデンシアターで観た

The 1975の来日公演を東京ガーデンシアターで観た
ステージに上がる前からカメラがマシューを追っていて、そのままライブへと突入する。ライブ中もカメラはマシューをメインにメンバーを捉え続けて、スクリーンにはずっとその映像が流れている。ハイライトのシーンとか、クライマックスとか関係なく、撮られっぱなし、映りっぱなし。それがこのライブの本質なのだとすぐにわかった。
コンセプトやテーマではなく楽曲がすべてだという結論のもとに作られた最新アルバム。その曲たちを携えたこのツアーは、去年のサマソニでのベストヒットライブをも超えるキャリアベストライブで、とにかくいい曲ばかりが次から次へと披露され、エンタテインメントとしてパーフェクトなものだ。そして、だからこそマシューは自分のありのままの姿を正直にスクリーンに晒し続ける。キラキラの音楽と、ありのままの素の自分。楽曲と自分、エンタテインメントと自己表現を分けて、しかも両立させている。バンドのライブの、まさしく最新形だ。でもそれってやっぱりThe 1975だからこそ、マシューだからこそ成立するんだよね。(山崎洋一郎)
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