そのタイミングや、どういうふうに再評価が起きているのかを読み解くのも音楽評論家の重要な仕事になってきていて、そのリバイバルブームの影響を受けた新しい世代のアーティストなんてのもどんどん出てきているからなかなか大変である。「この新人バンドは4度目のニューウェーブ・リバイバルで誕生し、のちに3度目のシューゲイズブームに影響を受けて現在に至っている」なんてことになってきている。
さて、今はグランジの再評価ブームなのだろうか。そうだとしたら何度目なのだろうか。
そんなことはまったく関係ないという気分で作ったのが今回のニルヴァーナ号だ。ニルヴァーナ、そしてカート・コバーンの等身大の姿と歩んだ道のりを飾らずにそのまま焼き付けたかった。リバイバルや再評価の押しつけではない形で、若い人たちにそれを届けたかった。(山崎洋一郎)
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