またしても最高のEXシアター公演、ムラ・マサのマジックは健在だった。アンセミックなのに親密、トレンディなのに朴訥、ヘヴィなのに軽やか

またしても最高のEXシアター公演、ムラ・マサのマジックは健在だった。アンセミックなのに親密、トレンディなのに朴訥、ヘヴィなのに軽やか - pic by @_24young_pic by @_24young_

今年1月の初単独来日から約11カ月ぶりとなる、ムラ・マサ初のジャパン・ツアーだった。東京&大阪共に見事にソールドアウトで、超満員のEXシアターはオープナーの“Messy Love”から凄い熱気。そしてその凄い熱気の中でムラ・マサはラップトップ、サンプラー、ドラムパッドにギターにと、せわしなくスイッチングしながらも飄々と音職人に徹している。そんな奥まった場所にいる彼に代わって歌とダンスでステージを引っ張って行くのが2人のシンガーFLISSとNAO、特にFLISSはほぼ出ずっぱりで華のあるステージングを繰り広げてくれた。

セットリストは前回と大差なかったが、曲の繋ぎのセンスにますます磨きがかかり、熱を上げきらないタイミングで一瞬も下がらないうちにシームレスに次に進む彼のスイッチングは、どこかエレガントですらある。絶頂と虚脱を繰り返すEDM系とも、ショウの全編を使い切って唯一の出口に向かうジェイムス・ブレイクのようなストイシズムとも違い、彼は面白いほどストレスレスに、軽やかに高揚を乗りこなしていく。

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思いっきり洗練されたエレクトロなのにホームメイド感があり、思いっきりトレンディなトラップやラテンをやってもどこか朴訥(さすが島育ち)であるという二面性もムラ・マサのパフォーマンスの魅力だ。中盤の“Lotus Eater”以降はブリッブリにヘヴィな重低音がフロアを震わせるナンバーが続くのだが、柔らかくしなやかな高音を持ち味とする2人のシンガーの持ち味とも相まって、要所要所で圧を抜いていく出音に調整されていて、これまたひたすら気持ちがいい。

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そんなヘヴィ・ベースの流れから一転して軽やかにファンク・ギターを刻み始めたと思ったら、フォールズの“Night Swimmers”のカバーをやってくれた!リバーブ効きまくりのダーク・エレクトロなアレンジで聞かせたこの曲以降の後半はまさに圧の抜けたユーフォリックなアンセムの連打で、“Love$ick”は前半の“1 Night”に勝るとも劣らない合唱になる。この1年で彼の楽曲が様々な場所で聴かれ、皆のプレイリストに忍び込んでいたことを改めて実感する本編のフィナーレだった。

アンコール1曲目の“Blu”のインティメットな歌唱は今回も素晴らしかったが、曲間でおもむろに宅前に歩み出てしゃがみこむと、頭にタオルを被せて休憩し始めるムラ・マサが非常にムラ・マサだった。この、ベッドルームとステージがドア・トゥ・ドアで直結している感じが彼のリアルなのだ。(粉川しの)

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