「ロックンロール」と「リアム・ギャラガー」を信じたリアム・ギャラガーは最強!を証明した新曲“Shockwave”

「ロックンロール」と「リアム・ギャラガー」を信じたリアム・ギャラガーは最強!を証明した新曲“Shockwave” - pic by Tom Beardpic by Tom Beard

「リアム・ギャラガーが全身全霊でリアム・ギャラガーしている」とでも言うべき最っ高のナンバー“Shockwave”を引っさげ、いよいよニュー・アルバム『Why Me? Why Not.』に向けて本格始動したリアム


ソロ・デビュー・アルバム『アズ・ユー・ワー』以降のリアムは一歩ずつ確信を増していくような上り調子にあって、新作の制作も驚くほど順調に進んでいったようだ。直近2年の彼の迷いのなさは特筆すべきもので、そのグッド・コンディションは予想通り『アズ・ユー・ワー』の路線をがっつり引き継いで超王道のロックンロール・チューンに仕上がった“Shockwave”にも明らかだ。

しかも前作からの先行シングル“Wall Of Glass”では、グレッグ・カースティンにお膳立てされた緻密なサウンドスケープに則って丹念に、正確に歌おうとしていたのに対し、今回は圧倒的にプリミティヴなドライヴが感じられる。《奴らは俺を閉じ込めておこうとしたけれど、ハレルヤ、俺は自由だ(They tried to keep me locked away / But hallelujah I feel free)》と歌うリリックも、本曲のそんな解放感を体現している。

しかもリアム、さらに声が若返ってないか? 本国では『ディフィニトリー・メイビー』期オアシスとも比較されている“Shockwave”だけれども、初期オアシスを連想させる成分のかなりの比率を、この瑞々しくハリがあるボーカルの印象が占めていると感じるのだ。

ニュー・アルバム『Why Me? Why Not.』のリリース詳細は未定だが、この流れでいけば夏フェス・シーズンの終わりを待ってのドロップになりそう。10月にザ・フーとのジョイントUS公演を控えていることを思えば、少なくともその前にはリリースされるだろう。


ちなみにUK/アイルランドでは初ソロ・ドキュメンタリー『Liam Gallagher : As It Was(原題)』も公開されてさらに盛り上がりは加速しているが、『As It Was』はリアム・ギャラガーの過去と現在と未来、その25年のキャリアを改めてぶっとい一本道で繋ぐ、禊のような意味を持つ作品でもある。『Why Me? Why Not.』の前に日本でも観られることを祈願したい!(粉川しの)
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