スーパー・ユニットの本領発揮

MANNISH BOYS『Mu? Mu? Mu? MANNISH BOYS!!!』
MANNISH BOYS Mu? Mu? Mu? MANNISH BOYS!!!
斉藤和義と中村達也によるユニットの2年ぶりのセカンド。マディ・ウォーターズの同名曲から採ったと思しきユニット名にも象徴されるように、ルーツへの愛と快感原則に乗ってドライヴする、ある種習作的なロックンロールをやっていた彼らだが、本作ではふたりがロックンロールの呼吸を合わせる喜びからさらに一歩進み、貪欲な創造のフェーズに入ったのを感じる。ファンクに転んだり思いっきりメロウだったり、曲のバラエティが一気に広がった。斉藤のメロディと中村のフリークネスが拮抗する“The time has come”や“週末のファンファーレ”を聴くと、このユニットはまだまだ「途上」、遥か先に超大型新人ばりの可能性を感じてしまう。もちろんガレージなロックンロールも健在、 “GO! GO! Cherry Boy!”は「ラモーンズっていうかブルーハーツへのオマージュ?」と聴いていたら《クロマニヨンズのチケット 2枚買っとくよ》なるフレーズが飛び出しニヤリとさせられたりも。圧巻は“本を捨てるなら雨降りの日に”。ふたりの歌とポエトリー・リーディングの応酬がまさにスーパー・ユニットの醍醐味。(粉川しの)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on