ささくれかたが超一流

モデスト・マウス『ストレンジャーズ・トゥ・アワセルヴズ』
モデスト・マウス ストレンジャーズ・トゥ・アワセルヴズ
モデスト・マウスの8年ぶりとなる新作。前々作から“フロート・オン”が大ヒットし、ジョニー・マーをバンドに加えて制作した前作も全米で初登場1位を獲得し、評価も人気も絶好調で、それこそトップ・クラスのオルタナ・バンドになりつつあったのに、なんでフォローアップにこれだけ時間を費やしたの?と聞きたいところだが、曲名を見ると自ずとその答えが浮かび上がってくる。タイトル・トラックのM1“自分たちにとって他人”ではじまり、M3“おまえの分にクソする”、M12“神様はインディアンで、おまえは最低野郎だ”、そして締め括りはM15“俺たちが知っていて当然だろ”と、かなり挑発的な言葉が並ぶ。サウンドもこれまでのアメリカンで雄大で硬派なモデスト・マウス節を大事にしつつも、バットホール・サーファーズやウィーンなどを彷彿とさせる、これまでなかったジャンキーなテイストも満載。要するいわゆるフェイムやサクセスなんか知ったことではないのだ。とはいえ、誰もが否定できないこのクオリティ。勝手にQOTSAとリップスと同じく“良心的な超不良バンド”と位置づけているが、この作品もその期待は裏切らない。(内田亮)
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