四ツ打ち満載で真っ向からEDMに飛び込んだロンドン録音の前作から一転、今回はLA録音でプロデューサーにドリュー＆シャノンを起用した。ジョン・レジェンドやロバート・ランドルフなどR&B系アーティストを手掛けて定評のあるプロデューサー・チームだけに、本作はグルーヴィなMIYAVIが炸裂してる。それはR&B寄りになったということではなく、R&Bから生まれたロックの最新型を彼が体現しているという意味だ。かつてLAに住んで路上演奏もしていた彼だが、ハリウッド・デビューした昨年からまた拠点をLAに移したことも無縁ではないだろう。R&Bとロックの本拠地で真っ向勝負をかけているのだ。
その中で冒頭に書いたように振れ幅をつけ、久々日本語詞でも歌っている。初期から目標に掲げているグラミー取る夢を今も持ってるMIYAVIの快進撃は止まらない。（今井智子）
