無常の風は時を選ばず、だからこそ

RADWIMPS『記号として / ‘I’ Novel』
発売中
SINGLE
RADWIMPS 記号として / ‘I’ Novel
光陰矢のごとしという感じもしないし、一寸の光陰軽んずべからずなどという戒めなど一切無縁の音楽生活の先にあった至極真っ当なメジャーデビュー10周年。前シングル“ピクニック”は洋次郎が主演を務めた『トイレのピエタ』とバンドの表現性が濃密に同化したからこそ生まれた楽曲だったが、このニューシングルに収録される3曲は明確にこれまでとこれからのRADWIMPSを橋渡しするような役割を果たしている。系譜で言えば、またライヴにおける機能性においても“おしゃかさま”や“DADA”に連なると言っていいだろう“記号として”。ソリッドかつヘヴィなリフとリズムで、針の穴に糸を通すような確立と様相で生きながらえる人生というものの実相と滑稽さに中指を立てながら、それでもタフに生き抜こうとする信念をあらわにする。軽快なフロウで私小説と私小説が重なる生命賛歌としてのラブソングを描く“‘I’ Novel”。バンジョーとマンドリンのアンサンブルを主体にしたブルーグラステイストのアプローチで真人間のささやかな欲望を照らす“お風呂上がりの”。とても大切な3曲とともに、その次へ。(三宅正一)
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