昨年のファンクラブ限定Zeppツアーから今年前半のアリーナツアーにかけてのMr.Childrenのアクション――つまり、最新作『REFLECTION』のリリース前にアルバム収録の未発表曲を中心としたツアーを展開することで「アルバムのプロモーションのためのツアー」から「ライヴの追体験ツールとしてのアルバム」へ180度発想を引っくり返した流れは、2015年の音楽シーンを代表する出来事として後に回想されるはずだ。そして、当時未発表だった楽曲を最大の魅力として響かせたファンクラブツアーのライヴ映像+インタヴューから成る『LIVE & FILM「Mr.Children REFLECTION」』と、ツアー最終日=アルバム発売日のさいたまスーパーアリーナ公演のステージを記録した『LIVE「Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION」』の2作品をコンパイルした今作は、そんなトライアルを全身全霊傾けて楽しんでいるメンバーのモードを明確に伝えている。「竜宮城から帰った浦島太郎みたいに、このライヴ終わったら15歳ぐらいなら年取ってもいい」とたまアリの舞台で語る桜井の笑顔が、改めて感激とともに胸に迫る。(高橋智樹)