モダンに魅せる、正統派の素養

イジー・ビズ『ア・モーメント・オブ・マッドネス』
発売中
ALBUM
イジー・ビズ ア・モーメント・オブ・マッドネス
イギリス人の父とエチオピア人の母を持つ22歳の女性SSW。本作はデビュー・アルバムになるが、耳聡いリスナーはすでにチェック済みかもしれない。3年前のインディ時代にサム・スミスのツアーのサポート・アクトに抜擢されて注目を浴び、昨年のブリット・アワーズで批評家賞にノミネートされた実力派。ファッション・アイコンとしてもメディアを飾る話題のイット・ガールだ。

エラ・フィッツジェラルドやジェームス・ブラウンを聴いて育ち、エイミー・ワインハウスやアデルに影響を受けたというビズ。そうしたある種オーセンティックな素養を窺わせる部分は魅力だが、そこはそれを引き立てるモダンなプロダクションがあってこそ。様々なプロデューサーと制作された楽曲が収められているが、なかでも白眉は、ロンドンのエレクトロ・デュオ、ホンネとコラボした“サムワン・ザット・ラヴズ・ユー”。アーバンなヴィンテージ・ソウル・サウンドに、ビズのソウルフルで甘く、時おりハスキーに裏返る歌声が魅惑的に映える。クリス・マーティンもお気に入りという“ホワイト・タイガー”のバウンシーなダンス・ポップもよい。今月末には初来日公演が決定。(天井潤之介)
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