成熟のパンク美学

グリーン・デイ『レボリューション・レディオ』
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ALBUM
グリーン・デイ レボリューション・レディオ
意外だが初のセルフ・プロデュースとなった4年ぶり、通算12枚目は期待以上の傑作となった。前アルバム『ウノ!』、『ドス!』、『トレ!』の重たいイメージが影響してか、評判の初速は思ったほどでもないが、この充実ぶりは口コミとライヴを武器にジワジワと広がっていくだろう。それほど、まず単純に曲そのものが良い。グリーン・デイというパブリック・イメージに応えるファン・パンク的な部分をベースに、『アメリカン・イディオット』などでも切り込んだアメリカの深い病巣や現状に対しての異議を、彼らならではの成熟したやり方でえぐり出してみせる。

原点回帰とも言えるシンプルでパンキッシュなナンバーからポップの王道マナーを踏まえた美しい曲まで、スタイルや展開はいろいろだが、どれもグリーン・デイならではのキュートなラインやフックに満ちていて、改めて希有なバンドだと思わされる。“スティル・ブリージング”、“レボリューション・レディオ”、そして最新ライヴでは最後にビリーがアコースティックで歌っている“オーディナリー・ワールド”といったナンバーは新しい定番曲となるのにふさわしい。(大鷹俊一)
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