清濁入り乱れて躍動する生命

Mr.Children『himawari』

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Mr.Children himawari
ドーム&スタジアムツアーの真っ只中にいるMr.Childrenが、『ヒカリノアトリエ』以来半年ぶりに放つシングル。表題曲は、あの原作・住野よる/監督・月川翔の映画『君の膵臓をたべたい』主題歌だ。予告編では桜の花が散るさまがフィーチャー(ヒロインの名前も「桜良」)され、“himawari”はその景色の先の季節に咲き、鳴り響いている。誰かの死によって映し出される「生」。桜井和寿はそれを《思いを飲み込む美学と/自分を言いくるめて/実際は面倒臭いことから逃げるようにして/邪にただ生きている》と歌う。目の前にいない人には嘘が通用しないから、いつでも「生」が丸裸にされてしまう。歪んだ音色とクリーンな音色、壮麗なストリングスが折り重なって、日々は紡がれてしまうばかりだ。

ホールツアー三重公演と、ONE OK ROCKの横浜アリーナに出演した時のライブ音源も収録されているが、最終トラックは新規スタジオ音源“忙しい僕ら”。ピアノとストリングス、穏やかにして豊かな管楽器も絡む素晴らしいアレンジは世武裕子によるものだ。優れた才能同士の巡り会いが育んだ美。(小池宏和)

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