心地好い過剰さを堪能する

東京カランコロン『東京カランコロン01』

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東京カランコロン 東京カランコロン01
ひたすら中毒性の高いポップミュージックを展開する東京カランコロン。1年9ヶ月ぶりのフルアルバムは、さらに巧みなサウンドアレンジで、全13曲(ボーナストラック含)捨て曲なしの出来。レーベル移籍後、ワンコインシングルとしてリリースした『トーキョーダイブ』や『ビビディバビディ』にしても情報量の多さはかなりのものだけれど、この抜けの良さは数多あるポップバンドの中で彼らが一歩も二歩も抜きん出た存在であることを物語る。リード曲“どういたしまして”も、非常に爽やかなポップソングでありながら、聴き込むほどに日本語の乗せ方の非凡さを感じるし、古き良き歌謡曲を思わせる“かさぶた”の泣きのメロディといちろー(Vo・G)の歌声は、確信に満ちた切なさで沁みてくる。エキセントリックなギターサウンドがサイケでテクノな万能感を運ぶ“つよがリズム”、オマージュと遊び心が詰まったボーナストラック“中華そば”まで、あちこち多様に展開しながらも、すべてが東京カランコロンとしか言いようのないオリジナリティによって、心地好い過剰さを生んでいる。(杉浦美恵)

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