椎名林檎のデビュー20周年を祝したトリビュートアルバム。参加アーティストの名前を追うだけでも心が躍る。
宇多田ヒカル&
小袋成彬、
レキシ、
三浦大知、
RHYMESTER、
松たか子、さらには
MIKAまで、それだけで期待値は上がるが、その期待を大きく上回る楽曲の数々にクラクラした。単なるカバーの域を超えている。すべて参加アーティストの本気が溢れている。お祭りムードというより、これは椎名林檎の原曲とのガチの勝負のような気さえする。それくらい、アレンジも演奏もボーカルも、すべてに新たな息吹が吹き込まれているのだ。今回のトリビュート作品の制作にあたり、4つのテーマを設けたという。「世代を越える・ジャンルを越える・国境を越える・関係を越える(今回限りのコラボレーション)」。まさにそうしたミッションを受け取ったアーティストたちの素晴らしい楽曲の数々。田島貴男(
ORIGINAL LOVE)による“都合のいい身体”や、
井上陽水の“カーネーション”など、各アーティストの楽曲セレクトも興味深い。そして改めて、椎名林檎という人の目利きの鋭さに感服する。(杉浦美恵)