傷だらけでも再び笑うために

Fear, and Loathing in Las Vegas『HYPERTOUGHNESS』
発売中
ALBUM
Fear, and Loathing in Las Vegas HYPERTOUGHNESS
よくぞここまで、と賞賛を送るより他にない。2019年1月に前ベーシスト・Keiが他界し、1年にも満たないうちにリリースへと漕ぎ着けた、ベガスの約2年ぶり通算6作目となるニューアルバムである。追悼ライブ後に配信された“The Gong of Knockout”がKei最後のレコーディング作品だったから、そもそも3月に予定されていたアルバムは未完成だったのだろう。2018年のSxun脱退からバンドの屋台骨が揺るぎかねない苦難続きではあったけれども、新ベーシスト・Tetsuyaが加入して急ピッチで態勢を整え、そして新作のタイトルがこれである。泣ける。冒頭の“The Stronger, The Further You’ll Be”がのっけからその不撓不屈の信念を証明しつつ、チップチューン風ブレイクビーツで切り出される中盤の“Interlude”以降はメーターの振り切れたエレクトロコア攻勢と化す。バンド一丸となった意気込みの結晶だが、とりわけ、スクリームにラップにドラマティックなサウンド構築にと奔走するMinamiが凄い。年明けツアーの前に、「COUNTDOWN JAPAN 19/20」での勇姿にもぜひ期待していてほしい。(小池宏和)
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