こういうの作るのほんと得意

岸田繁『ドンじゅらりん』
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岸田繁 ドンじゅらりん
NHK Eテレの幼児向けの15分番組『みいつけた!』(観てみたら三宅弘城が出ていてびっくりした)のエンディングテーマとして書き、番組の主人公であるスイちゃん(6歳・四代目)が歌っている曲を、セルフカバーしたもの。2分11秒。スイちゃんのバージョンも、よく聴くと中盤から、岸田ではないかと思われる歌声がユニゾンで入っていたりする。テーマは恐竜で、ゆえに“ドンじゅらりん”の「じゅら」はおそらく「ジュラ紀」のことだろう。「プテラノドン」「イグアノドン」と恐竜の名前をちりばめ、「ぶぶんぶーん」「りりんりーん」「ドドンドーン」などと擬態語を多用した、誠心誠意幼児どまんなかで作ったリリックとメロディを、対位法だらけの交響楽的アレンジで彩って仕上げているのが、とてもおもしろい、というか何度聴いても発見があって楽しい。

駅そばを食うことの喜びを全編アカペラによって表現した“そばを食べれば”という傑作が岸田繁にはあるが、あれに近い。ヘッドホンで、ボリュームをでかくして、細部まで聴く喜びに満ちた曲だ。(兵庫慎司)

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