6月19日にリリースされたカーリングシトーンズの“オイ!”、7月1日にリリースされた“純風”に続き、新曲を3ヶ月連続で配信リリース。今回リリースされる“一緒なふたり”は、ACジャパン盲導犬CMに書き下ろした曲。それを踏まえて聴くと、シンプルな言葉ひとつひとつがグッと刺さる。CMではアコギ1本での弾き語りだが、音源化に際し、アコースティック調のバンドアレンジが施された。歌のないところでスライドギターの動きが入ってくる構成で、両者の掛け合いが相棒同士の結びつきを連想させる。ギターの音色やスウィングするビートでリラックスした雰囲気を演出。尺も2分半以下と、非常に聴きやすい曲だ。一方、このCMで扱われているのは、受け入れ拒否問題(盲導犬を連れた人の入場を店舗・施設側が断る)である。深刻なメッセージを、深刻っぽく聞こえないよう曲に落とし込む。まずは気軽な気持ちで聴かせるところから始め、後々考えるきっかけになるような深みをちゃんと曲に持たせておく。これまで数々の書き下ろしを経験してきたこの人の手腕にまた唸らされた。(蜂須賀ちなみ)
人を選ばず訪れるべき日常
斉藤和義『一緒なふたり』
発売中
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