何かとても映画的に感じる

エレファントカシマシ『エレファントカシマシ 日比谷野外大音楽堂 2020』
2021年03月17日発売
Blu-ray&DVD
エレファントカシマシ エレファントカシマシ 日比谷野外大音楽堂 2020
新型コロナウイルス禍で、毎年連続開催記録が31年目にして遂に途切れるか、と危ぶまれたが、2020年10月4日に開催することができた、エレファントカシマシの日比谷野外大音楽堂ワンマンの映像作品。生配信も行われたのだが、その配信を観た人でも、買ったほうがいい仕上がりになっている。というか、配信をじっくり観た人こそ、むしろ楽しめる作品になっている。エレカシのMVを多数撮ってきた丹修一が再編集しているのだが、驚くほど違う作品に生まれ変わっているのだ。ライブ全編ノーカット収録で、“星の砂”での、宮本がマイクスタンドに絡みついたケーブルをほどいているうちに歌が入るタイミングになってしまい「もう一回」と指示してイントロを一回追加するシーンとかも、そのまま入っているのだが、それでも、いや、それだからさらに、違いが際立つ。その場で生中継で伝えられるものと、あとで素材をじっくり吟味し編集して伝えられるものって、やっぱり違うんですね。あと、監督によって違うんですね。あたりまえか。でもそんな、あたりまえで重要なことに気づかせてくれる作品。(兵庫慎司)

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