注目を集めた1stフルアルバム『DRAMA STORE』に続く4thミニアルバム『Invitations』をリリースし、2020年は全国ツアーやフェス出演などを予定していたドラマストア。飛躍の年になるはずが、コロナ禍で中止が続いたのは悔やまれる限りだ。「君」に寄り添う音楽を生み出してきた彼らだからこそ、届けたかった言葉がたくさんあったはずだし、リスナー側の想いも燻っているだろう。今作は、そんなフラストレーションを吹っ飛ばし、2021年のスタートを告げるにふさわしい一枚だ。タイトルどおり、突き抜けるような力強さで未来へ走り出す“希望前線”、軽やかなピアノとホーンが爽やかな“knock you , knock me”。既発シングル“備忘録を綴る”のアンサーソングである“回顧録を編む”は、過ぎていく思い出を優しく包むバラード。どれも違う色ながらドラマストアのポップセンスを堪能できる3曲で、堂々と「トリプルAサイドシングル」としたのも頷ける。激動の時代でも、地に足をつけて「いい曲」を作れば、希望となって届くはず――という、まっすぐな想いが伝わってくる。(後藤寛子)
振り向かずに、まっすぐ前へ
ドラマストア『希望前線/knock you , knock me/回顧録を編む』
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SINGLE