ファーストにして完成形

神はサイコロを振らない『事象の地平線』
発売中
ALBUM
神はサイコロを振らない 事象の地平線
20年春に、TikTokから火が点いて“夜永唄”がバイラルヒット。その後、ユニバーサルと契約、同年7月の“泡沫花火”から21年10月の“タイムファクター”まで、配信シングルを9曲リリース。それらすべてと、配信EP『文化的特異点』とシングル『エーテルの正体』からの5曲、さらに新録と新曲を6曲、以上20曲を収録した、初めてのフルアルバム。1枚に収まるわけないので、CDは2枚組。

で、1stアルバムで言うのもなんだが、これ、完成形だと思う。柳田周作の艷やかな声が、キャッチーでドラマチックなメロディを形にし、ヘッドホンででかい音で聴くとどうにかなりそうな、高密度のアレンジメントでそれを包む――というのが、このバンドの基本フォーマットであり、初期は複雑に、その後はシンプルに、そして再度ちょっと複雑になりつつ、それを突きつめてきた終着点が本作ではないか、という気がするのだ。その自覚があったから、20曲というボリュームで記録しておきたかったのではないか、という気もする。このアルバムを携えてのライブも楽しみだし、その後もさらに楽しみ。(兵庫慎司)

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