信念とともに攻め続ける

神はサイコロを振らない『巡る巡る』
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神はサイコロを振らない 巡る巡る
春風が満開の桜をさらい、花吹雪を巻き起こしながら新しい季節へと誘うような清涼感が躍動する音像――彼らはまた新しい世界を切り拓いた。メジャー初のフィジカル作品『エーテルの正体』から1ヶ月弱で新曲をデジタルリリース。前作にもエレクトロを取り入れた楽曲を収録していたが、今作はよりシンセとバンドサウンドが密接したEDMテイストのナンバー。ソングライター・柳田周作(Vo)の意志を晴れやかに彩っている。

歌詞に綴られているのは、「始まり」を迎える人々へのメッセージ。《道標はいつだって心の中にある》や《君の信じた道をゆけ》と、この道の先で惑うことがあろうとも自分だけの正解を掴んでいくよう鼓舞する。彼らが日本のロック/ライブハウスシーンで異端な選択を重ねてきたからこそ発信できる言葉たちだ。《Let's run far away.》という歌詞に即し、ランニングのペースと合致するミドルテンポに仕上げているのも小粋だ。バンドにとって新機軸となる、未来を指し示すポジティブソング。彼らが季節の巡りの中で辿り着いた、まさしく《始まりの唄》である。(沖さやこ)

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