現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号に神はサイコロを振らないが登場!ポップスとは何か? 人に伝えるとはどういうことか?
神サイに足りないものって何だろう?って模索した1年でした
深く潜った心の奥底で繋がる、ポップとロックの新次元。2ndフルアルバム『心海』に滲む神サイ構造論とは?
インタビュー=高橋智樹 撮影=アミタマリ
前作アルバム『事象の地平線』は全20曲というボリュームも含め、神はサイコロを振らないというバンドの音楽は感情の揺れ動くあらゆる領域に手を伸ばしていく――という決意表明のような作品だった。そこから一転、メジャー2ndフルアルバムとなる今作『心海』は、ファンへの想いから、SNSに渦巻く軋轢や世界の混沌まで、喜怒哀楽のすべてを「君」への願いを通して13の楽曲に封じ込めた進化作だ。
バンドサウンドの疾走感を前面に押し出した“Division”や“キラキラ”。ハイブリッドなポップの目映さに満ちた“What's a Pop?”や“Popcorn 'n' Magic!”。渾身のハードバラード“修羅の巷”。コラボ曲“六畳の電波塔”(Rin音)、“朝靄に溶ける”(asmi)……といった多種多様な音像とミックスをまといながら、その楽曲群からは確かにひとつの物語が立ち昇ってくる。それはまさに、ソングライターでもあるフロントマン・柳田周作(Vo)の多彩な歌と楽曲にフォーカスすることで唯一無二のバンド感を体現する、神サイの存在証明のようにも思えてくる。改めて柳田に話を訊いた。(高橋智樹)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年10月号より抜粋)
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