圧倒的センスとポテンシャルでポップシーンの「今」を突き刺す4ピースバンド、トンボコープ。その始まりと希望をひもとく！
インタビュー＝天野史彬 撮影＝濵中良竹
この全能感は一体なんだ⁉ ポップかつ衝動的なサウンドに乗せて繰り出される、《今が最高じゃん だって今が最高じゃん》――そんなド直球のメッセージ。曲名はそのまんま、“Now is the best!!!”。今年4月、未だ結成から1年ほどしかたっていない4ピースバンド・トンボコープから届けられたこの約2分半のパンクソングは、瞬く間に耳の早いリスナーたちへと浸透した。しかし、バンドのポテンシャルはそこだけに留まらない。壮大なスケールを描く叙情的バラード“夢の10年後”に、パワフルなサウンドに乗せて批評的な歌詞が鋭く響く“ストーリーモンスター”……“Now is the best!!!”に留まらず、トンボコープが現時点で世に放ってきた楽曲たちは、そのどれもが違った音楽的バリエーションを持ちながら、驚くべき完成度とポップスとしての強度を既に持ち得ていた。8月30日に1stミニAL『羽化』がリリース。この破格の才能の原初に迫るべく、JAPAN初インタビューをお届けする。（天野史彬）
（『ROCKIN'ON JAPAN』2023年10月号より抜粋）
『ROCKIN'ON JAPAN』10月号のご購入はこちら
他ラインナップはこちら
