現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にKEYTALKが登場!この10年間の中で、うまくいかないことだったり、音楽以外に考えなきゃいけないことがあったり。
そういう経験をたくさんする中で、やっぱりステージに立っていたいっていう思い、それがいちばん強くなった(寺中)
ダンスの季節は終わらない、終わらせない――10年の結晶『DANCEJILLION』のすべて!
インタビュー=小栁大輔 撮影=川島小鳥
傑作といってもいろいろな傑作があるが、KEYTALKにとって8枚目となる『DANCEJILLION』は、「いつか作らないといけなかった」作品を、4人が意識的に作れたという意味において、分岐点的モニュメントとなる傑作だ。タイトルの通り、「ダンス」を徹底的に追求し、鍛錬を重ねたビートとメロディを開放させ、跳ねるリズムの機能と快楽を突き詰めた作品である。KEYTALKファンも大喜び、音楽ファンとしても嬉しい驚きに満たされる、言ってしまえば、理想的な作品だと思う。
肝になっているのは、彼らが彼らのアイデンティティを貫き、メジャーデビューからの10年を走り抜いたという自信と、各自が持ち寄った楽曲がそれぞれに「KEYTALKとは何か」というテーマに向き合った結果生まれてきたという事実だ。特にアルバムの幕開けを飾る“ハコワレサマー”という曲名からして「よっしゃ」というアンセムを八木が作り、義勝も巨匠も武正もめちゃくちゃに喜んでいるのがいい。この曲に象徴されるこのアルバムはきっと、長く深く愛されていくと思う。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年10月号より抜粋)
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