トンボコープのここぞというときのライブの気合の入りっぷりは凄まじい。彼らが初めてJフェスに出演してくれたときには、フェスのために作ったという巨大なバンド名のネオンサインを持ち込んでいてそのインパクトと心意気にはにやけが止まらなかったが、ツアーファイナルも会場に到着して目に飛び込んできた光景にやっぱり笑ってしまった。ライブハウスとは思えない雛壇のステージセットはメンバーの強い希望によって実現したそう。そして、一般的なライブハウスには収まりきらなそうな例の巨大ネオンサインも輝いている。こんなに大がかりなセットを組めるのは、ここがO-EASTだから。バンド結成から約2年半で辿り着いた、過去最大キャパのワンマンのステージである。
トンボコープはこれまで積極的にいろんなタイプの曲を発表してきた。壮大なバラードやダークな一面を押し出したロック色の強い曲、打ち込みメインの曲からシンガロングが印象的なあたたかな曲まで。
それらがライブの場に一堂に会したとき、それぞれの楽曲の役割というか存在意義みたいなものをものすごく感じ取ることができる。
楽曲の幅が広いから、オーディエンスがいろんな感情を解放できる。どんな曲でも拳を力強く掲げ、大切に噛み締めるようにトンボコープの音楽と向き合う観客一人ひとりの姿が印象的だった。
そして来年4月4日、結成3周年を迎えるタイミングでの史上最大キャパ豊洲PITでのワンマンライブ開催を発表!
トンボコープのここぞというときのライブは絶対に期待を超えてくるので、今から楽しみで仕方がない。(有本早季)
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トンボコープ、結成約2年半で辿り着いた超満員のO-EASTのステージ! そして来年は豊洲PITへ──期待を思いっきり飛び越えてきたツアーファイナルを観て
2024.10.25 14:20