クアトロワンマンの次がZeppワンマン、しかも即完ってかっこよすぎでしょ!と思いながらやってきたサバシスターの「あの夜のはなしツアー」ファイナル。
サバシスターは会場の広さをものともせず、Zeppをちゃんと「食って」いた。それは3人(とDくん)が、この2年半の道のりの中で、歌も演奏もパフォーマンスもバンドとしての信念も、すべてを強く、そして大きく成長させてきたからだと思う。
大きく強くなったことで“覚悟を決めろ!”の決まりっぷりはハンパなかったし、その半面、バラードではより柔らかく優しくもなっていて“しげちゃん”の胸に染み渡り力が今日はちょっとヤバかった。EP『あの夜のはなし』の曲がセットリストに彩りと奥行きを生んでいて、サバシスターの熱に身を任せていれば、飛んで跳ねて「よしよし」してしんみりしてちょっと泣いて、ただただ気持ちよく音と一緒になることができた。
勢い、エネルギー、反骨精神でバンドを取り巻く逆風に立ち向かっていく季節を越え、たくましさ、優しさ、愛でみんなを抱き締めていくバンドへ。サバシスターは今もこれからも、どんどん新しくなっていくから、ずっとライブが楽しすぎる!(畑雄介)
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クアトロの3ヶ月後にZepp即完! 急成長するサバシスターの「あの夜のはなしツアー」ファイナルが楽しすぎてちょっと泣いた
2024.10.25 22:30