歌の野性と心の機微が重なる場所

宮本浩次『秋の日に』
発売中
EP
宮本浩次 秋の日に
自身初のチャート1位を実現した2020年の『ROMANCE』に続き、女性シンガーの名曲群に宮本浩次が熱唱で対峙した新作カバー作品。“あばよ”(研ナオコ/詞曲:中島みゆき)や“まちぶせ”(三木聖子/詞曲:荒井由実)、“愛の戯れ”(平山三紀/作詞:橋本淳、作曲:筒美京平)をはじめ、前作以上にミステリアスでフラジャイルな女性の心情に迫った選曲の数々。47都道府県ツアー「日本全国縦横無尽」を通して極まった小林武史らとの「バンド感」が、歌とアンサンブル全体の躍動感とダイナミズムとして結実した、“飾りじゃないのよ 涙は”(詞曲:井上陽水)、“DESIRE -情熱-”(作詞:阿木燿子、作曲:鈴木キサブロー)といった中森明菜の2曲。80年代ドラマ主題歌の象徴とも言える小林明子“恋におちて -Fall in love-”に、乾いたギターの音色とピアノ、バイオリンの構成で挑み、感情の機微と体温まで封じ込めた宮本の歌のリアル――。カバーという表現を血肉化した果ての「その先」の世界を示した意欲作。初回限定盤は「日本全国縦横無尽」初日のフル音源を収録した3CD仕様!(高橋智樹)

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