女王蜂のそのステップアップの仕方が素晴らしいと思うのは、「拓かれた」とか「ポップになった」とかではなく、どんどん濃く、どんどん唯我独尊になることで、「一生離れません」みたいな熱狂的なファンを増やし続けて、現在に至っていることだ。本作もその極みで、和楽器を導入するなど「これバンド?」みたいなところにまで来ている。歌詞も容赦ない、自信満々に吹っ切れていて、聴いていると「えっ今なんて言った?」と、何度も資料を見直したくなる。これにハマったら他のバンドが聴けなくなるレベルの危険物。売れると思う。(兵庫慎司)
(『ROCKIN'ON JAPAN』3月号より)
ご購入はこちら
他ラインナップはこちら